お腹すいたよ帰らせてくれよ

業務中の空いた時間、それは後ろにいる上司がいつ私のデスクの方に振り向いて「いま、何してるのかね?」と言ってきたときにシュバッと、
必死こいて業務に関係する内容のサイトを見ていますアピールする時間だが、その勉強内容は全くもって頭に入ってこないし、ましてや自分がそこに存在している理由をただ訝しむだけで無性に不安にかられてしまう虚無よりも窮屈な時間となってしまいがちだ。
このようなとき、己から満ち溢れる向上心でその居心地が良い席を立ち後ろで時には睡眠を挟みつつ健気に業務を遂行している上司に対して、もしかしたら今この人はとても集中していて気持ちいいんじゃないかな、と思いつつ「何かお手伝いできることはありますでしょうか」と尋ねることは思いやりの仏である私にとって足裏をヤギに舐められるよりも厳しい拷問である。てゆーか、上司って部下の状況を把握してるよね?部下っつっても500人とかいるようなわけじゃなく、言っちゃえば僕しかいないし。仕事あるなら振ってくれてますよね?何もない、お前が思うようにやれ、という優しさからくる沈黙、ひいては不干渉だと受け取り、僕はせっせと趣味のサーフィンに明け暮れています。現在、12時50分。ああどうか、後6時間でいいから、この平穏が続きますように。誰も傷つかない、誰も悲しまない平和な世界は気づかぬうちに貴方のすぐ隣にあるものなのです。僕はそれをひしひしと感じながら、不甲斐ない言い訳のためにいらないサイトを開き、情報を身体に入れてるフリをしながらブログの閲覧者数を増やす方法について身を入れています。しょーもな。